今から当たり前のことを言います。

当たり前のことですが、人間はこどもの頃の経験が色々と積み重なって
今の自分(大人)というものを形成します。その人の今は
過去の自分が経験したことを基にして生きているのです。
性格のいい人も悪い人も、仕事に就いてる人も就いていない人も、
夢を持っている人も持てない人も、みんなこれまでの人生の中でその分かれ道があり、
自分で選んで生きてきた結果が今の自分となっている訳ですね。当たり前ですが…。

その分かれ道を選ぶという表現は、今回の場合は、過去において
何かを経験するかしないかという意味です。経験とは辞書から言葉を借りると
「してない状態からしてる状態に移ること」
つまり、経験するとは何かを学ぶということです。

その学びこそが今の自分をどういった人間にするかの分かれ道。
学びの数、質、幅によって色々な種類の人間ができるということです。

で、特に子供の頃の経験というのは大きな影響を与えるものです。
子供の時に何かに出会い、何かを経験することによってその子の考え方は大きく成長します。
また出来事の種類によってはその子の考え方を小さくすることもあると思います。

要はその吸収力の強い貴重な時期に何を経験するかによって
今後のその子の生き方は大きく左右するということです。

皆さまにも今振り返ると、あの時のあの経験は自分にとって岐路だったなぁと
思い当たるものが1つや2つあるのではないでしょうか?

とまぁ、当たり前の事をダラダラ話してきましたが、今週のラインナップはその少年、少女たちが
これから人間とは、人生とは、大人とはといった難問にぶち当たりながらも、
ひと夏の出来事を通して何かを学び取っていく物語です。
子供たちが何かを学び取る瞬間は本当に神秘的なものです。

社会や大人たちの矛盾に違和感を抱きながらも何かを見つけ出す、または
見つけ出そうとする子供たちの姿は何故だか胸が熱くなります。
もしかしたら、自分にも過去にそういった経験があるからかもしれません。

矛盾した大人と社会への懐疑。無意識のうちに私の中には
それが形成されている気がします。しかし、もしそうだとしたら
大人となった今の私は、今の子供たちに同じような思いをさせてはいないのかな?…。

2本見て考え直すとしますか。

スタンド・バイ・ミー
STAND BY ME
(1986年 アメリカ 89分)
2008年7月26日から8月1日まで上映 ■監督 ロブ・ライナー
■原作 スティーヴン・キング
■脚本 レイノルド・ギデオン/ブルース・A・エヴァンス

■出演 ウィル・ウィートン/リヴァー・フェニックス/コリー・フェルドマン/ジェリー・オコンネル/キーファー・サザーランド/リチャード・ドレイファス

青春映画の金字塔!
時を越えて、万人の心に響く感動作が今スクリーンに甦ります!

オレゴン州キャッスルロックは人口1200人あまりの小さな町。12歳のゴーディ(ウィル・ウィ―トン)は春に小学校を卒業したばかりの文章を書くのが大好きな少年だった。

遊び仲間の3人、体の大きなクリス(リバー・フェニックス)、大きなメガネをかけたテディ(コーリー・フェルドマン)、おっちょこちょいのバーン(ジェリー・オコネル)といつも一緒で裏庭にある小屋で隠れてタバコを吸ったり、オチンチンの話をして盛り上がったりと少年期特有の日々を送って過ごしていた。

そんなある夏の日、列車にはねられた少年の死体が野ざらしになっているとう噂を聞いてしまう。目を輝かせた4人は、死体を発見したら英雄になれる!と思い、意気揚々と20マイル(約32キロ)の森林鉄道レール沿いの旅に出かけた。キャッスルロックという小さな世界しか知らなかった少年達にとって、それは未知の体験いっぱいの大冒険の始まりだった…。


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打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?
(1993年 日本 45分)
pic 2008年7月26日から8月1日まで上映 ■監督・脚本 岩井俊二
■音楽 REMEDIOS

■出演 山崎裕太/奥菜恵/半田孝幸/小橋賢児/ランディ・ヘブンス/山崎一/田口トモロヲ/麻木久仁子/光石研

本作は『スワロウテイル』『リリィ・シュシュのすべて』でお馴染みの日本映画界のエース、岩井俊二監督のテレビドラマが映画化されたものです。テレビドラマシリーズ「ifもしも」の1作品として1993年に放送されるやいなや、大好評を博し、翌年に再構成された本作が劇場公開されました。また、岩井俊二監督はテレビドラマとしては異例の日本映画監督協会新人賞しました。

監督の手腕が覗えるのはもちろんのこと、それに加えて子役達の演技力にも注目すべき作品です。当時12歳の山崎裕太を筆頭に多くの子役がここから活躍の場を広げました。初々しさの残る奥菜恵もその一人です。岩井俊二監督の出世作といえる本作で、今年の夏は甘酸っぱくいきましょうや!

小学生の典道と祐介は仲の良い友達だが、2人とも同級生のなずなのことが好きだった。しかし、なずなの両親は離婚し、2学期からは母親に連れられて転校することになっていたことを2人は知るよしもなかった。両親に反発したなずなはプールで競泳している典道と祐介を見て、勝った方と駆け落ちしようと密かに賭けるのだったが…。2人の勝敗により、異なる物語が展開する驚愕のストーリー!必見です!!

(ローラ)


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