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ジャック・ブラックと映画を作ろう!

ジャック・ブラックの二本立てなんて通好みなモノ組めるのは
早稲田松竹だけではないでしょうか。
今週は共にコメディの二本立てですが、片やユーモア溢れる人情劇、
片やブラックユーモア満載のこてこてアメリカン・コメディと、全くテイストは異なります。
でも共通していること、それは、「ジャック・ブラックが映画を作る!」
さあみなさんも、ジャック・ブラックと映画を作ろう!!

トロピック・サンダー/史上最低の作戦
TROPIC THUNDER
(2008年 アメリカ 107分 シネスコ・SRD) PG-12

2009年3月21日から3月27日まで上映 ■監督・脚本・原案・製作 ベン・スティラー
■脚本・原案・製作総指揮 ジャスティン・セロー
■脚本 イータン・コーエン

■出演 ベン・スティラー/ジャック・ブラック/ロバート・ダウニー・Jr/ブランドン・T・ジャクソン/ジェイ・バルチェル/ダニー・マクブライド/スティーヴ・クーガン

■2008年放送映画批評家協会賞コメディ映画賞(ロバート・ダウニー・Jr)

“役者バカ”トリオがクランクインしたのは、なんと本物の戦場だった…

ベトナム戦争回顧録「トロピック・サンダー」が映画化されることになった。そこで集まったのは、落ち目のアクション・スターのタグ・スピードマン(ベン・スティラー)、下品な芸風のコメディアン ジェフ・ポートノイ(ジャック・ブラック)、やり過ぎ演技派俳優カーク・ラザラス(ロバート・ダウニー・Jr)の3人。

picしかし予算オーバーで撮影中止の危機に陥り、諦めきれない監督(スティーヴ・クーガン)は東南アジアでロケを強行しようと、何も知らない俳優たちを強制連行!隠しカメラを設置したジャングルの奥地に置き去りにしてしまう。

だがそこは狂気の麻薬組織が支配する超危険地帯であり、まさに戦場そのものだった。しかも俳優たちは突然の襲撃をリアルな撮影だと信じ込み、撮影の小道具を武器に果敢にも敵に挑んで行く。果たして彼らは本物の敵が本物の銃を乱射する本物のジャングルで、いかに戦い、いかにサバイバルし、いかに帰還するというのだろうか…!?

スティラー&ブラック&ダウニーJr 個性派“BIG3”夢の競演!!

pic下品な芸風を演じるのは適役ジャック・ブラック(金髪短髪での登場!)。単におならをかまして笑いを取るというおならスターという設定。おならスターから芸域を広げるべく『トロピック・サンダー』への出演を決めたことになっている。

演技派俳優を演じるのはロバート・ダウニー・Jr。黒人の軍曹に扮するために自らの皮膚を黒くする手術まで受けるという相当やり過ぎ!な役どころ。

pic監督・製作・脚本・原案、さらに主演までも務めるのはハリウッドきってのエンターテイナー、ベン・スティラー。ベン・スティラーと言えば『俺たちフィギュアスケーター』では「8歳のころからフィギュアスケーターの映画を作りたかったんだ」と公言していたが、この『トロピック・サンダー』は、発案から約20年の道のりを乗り越えて完成したスティラー宿願の企画とか。一体彼は今何を考えているんでしょう、そしてその映画が実現するのはまた10年後とかなんでしょうか?

ハリウッドの個性派BIG3俳優.が夢の競演!ハリウッド映画製作の裏側をブラックに描いたこの作品は、映画ファン、映画に詳しい人こそニヤリとする作品です!このバカバカしさをぜひ劇場で共有しましょう。


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僕らのミライへ逆回転
BE KIND REWIND
(2008年 アメリカ 101分 シネスコ・SRD)

2009年3月21日から3月27日まで上映
■監督・脚本 ミシェル・ゴンドリー 
■出演 ジャック・ブラック/モス・デフ/ダニー・クローヴァー/ミア・ファロー/メロニー・ディアス/マーカス・カール・フランクリン/シガーニー・ウィーヴァー

「ゴーストバスターズ」「ロボコップ」「2001年宇宙の旅」etc…

pic何かとトラブルを引き起こすジェリー(ジャック・ブラック)と街角のおんぼろレンタルビデオ店の店員のマイク(モス・デフ)は幼なじみ。いまだにVHSしか置いてないこの店は30年代に活躍した伝説のジャズ・ピアニスト、ファッツ・ウォーラーの生家らしい。だが、都市再開発の波が押し寄せてきて、このみんなの憩いの場も役所から取り壊し勧告が下るのであった。

ある日フレッチャー店長(ダニー・グローヴァー)はマイクに店を任せて旅行に出掛けてしまう。期待にこたえようと張り切るマイクだったが、お客さんからのクレームが相次ぐ。なんと前日に発電所に忍び込んだジェリーが強力な電磁波を浴び、その磁気のせいで全てのビデオの中身が消去されてしまったのだ。

pic困った二人は店長の留守の間に、自作自演で名作・旧作を作り直すことに!『ゴーストバスターズ』、『ロボコップ』、『2001年宇宙の旅』から『ラッシュアワー2』に『ドライビングMissデイジー』、『キャリー』に『シェルブールの雨傘』まで…。あの手この手でリメイクを作り上げる。

意外なことにこの手作り映画が町の人々の間で大ブームを巻き起こす!しかし、ハリウッドの映画会社がだまっているはずもなく。二人の、そして町のミライはいったい…?

ミシェル・ゴンドリー×ジャック・ブラック=!!!

『エターナル・サンシャイン』でアカデミー賞脚本賞を獲得。『恋愛睡眠のすすめ』『TOKYO!』など斬新な発想と抜群の映像センスで魅了するミシェル・ゴンドリー監督と、今やコメディ界にとどまらない人気を誇るジャック・ブラックが夢のコラボレーション!

picチープで超アナログなリメイク作品に大爆笑しながら、いつしか気付かされる“作ること”の素晴らしさ。潰れかけたレンタルビデオ店から始まった苦し紛れの映画製作が、やがて街全体に希望と誇りをもたらして行く、不思議な奇跡を描いた心温まる物語。サイバー社会もまだ捨てたもんじゃないなという思いと、エンターテイメントの力を改めて思い知らされる。映画もそうだが、この作品の中に使われる「音楽」。音楽の力は計り知れないものがある。この涙は嘘じゃない。

(ラオウ)